赤緑5色について モダマスアーキタイプドラフトNo.4
2015年5月22日 TCG全般一度もプレイせずリストだけをみて考察する記事第4弾は赤緑5色です。経緯は1回目を読んでくださいね。
5色と言っても基本的には赤緑で構成し、版図や烈日の威力を高めるために島・沼・平地を加えるという形の方が安定します。特に2,3ターン目に唱える予定のカードは赤緑で固めたほうが無難です。
また土地を5種類揃える関係上、少なくとも5マナ、そしてそれ以上にマナが伸びることになるのでビッグマナのような攻勢にもなります。
ではいつも通り、リミテッドの基本はコモンなので、赤緑に入るコモンを全て見て行きましょう。明らかに入らないものは初めから省いてあります。
※バウンスランドとの相性から版図カードを使うことを途中で諦めました。
特に注目すべきカードは赤字になっています。
☆コモンクリーチャー
入れたくなるカードがありません。1マナ域は1枚も入れなくていいでしょう。
注目すべきは《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》です。こいつの起動型能力はこのデッキのためにあるようなものです。序盤は2/1相当、中盤以降は4/2相当になる良いクリーチャーです。
このデッキでは《巣の侵略者/Nest Invader》の落とし子トークンを、チャンプブロックによる時間稼ぎや瞬間的なマナ加速に利用できます。《巣の侵略者/Nest Invader》は基本的にカードパワーが高いカードですし、もちろんこのデッキでも有用です。
マナが伸びやすいのでその意味では《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack》も有効活用できます。
最終的に青マナが出るようになるので《突風掬い/Gust-Skimmer》も序盤の相打ちと終盤のクロックとして利用できます。
2マナ域は今上げた4種類ならどれでも良いと思いますし、そもそもこのデッキの最高の2マナアクションは《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》によるランパンなので、2マナのクリーチャーをそこまで頑張って拾う必要はなさそうです。
あぶれて後半に流れてきたものを2,3枚拾っておけば十分でしょう。
特別に、エルドラージを組み込むヴァージョンでは《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》が良いマナ加速になります。
この中では《マトカの暴動者/Matca Rioters》が最重要で、このアーキタイプの核となるクリーチャーです。3マナのクリーチャーはこれだけ集めたいくらい。3マナで最終的に5/5まで大きくなるサイズは圧巻。ゲーム全体を通して地上戦の主力になります。1色タッチした3色デッキが3マナ3/3としてピックしてくる危険性はありますが基本的には他のデッキでは使えないカードなので、枚数の確保もしやすいのが嬉しいですね。
バウンスランドとの相性から「版図」カードの存在が抹消されました。こいつは3マナ1/1です。
となると《マトカの暴動者/Matca Rioters》以外で戦線を支える必要があるので、このデッキでも《陰極器/Cathodion》は貴重なクリーチャーになります。《陰極器/Cathodion》は世界に何枚あっても足りませんね!
《竜魂の騎士/Dragonsoul Knight》は《マトカの暴動者/Matca Rioters》に比べるとかなり優先度は落ちます。能力を起動しないときのスペックが3マナのクリーチャーとしてギリギリのラインで、しかも起動が5マナと重め、初期タフネスが2なので対戦相手に赤1マナ構えられているだけで起動しにくくなるマイナスポイントです。ゲームが長引いた後半はフィニッシャーになりうるので1枚位は入っていても良いかもしれません。あくまでその程度。あまり期待しないこと。
《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》はひとまず3ターン目に出してファイレクシアマナで起動して、いずれ白マナが場に出たときにマナを払って起動し始めれば良いので使いやすいです。
《合金のマイア/Alloy Myr》は版図の役には立たないことに注意です。版図少なめ烈日多めの赤緑になったら採用を考えます。版図はもうこの世界にはなくなったので烈日のサポートになる合金マイアは強いカードです。
デッキが重くなりがちなので少しでもマナを出す意味で《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》は役に立ちます。
《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs》は赤ダブルが出せない危険性を孕んでいるのでこのデッキには余り向いていないカードになります。
マナサポートにアーティファクトが多くなってきたら《錆びた秘宝/Rusted Relic》考慮します。
このデッキの中核となるクリーチャーです。中盤から終盤にかけて制圧力を発揮していけます。
場合によって3/3から出して行けます。5/5飛行で出せればモダマスと言えどコモンのスペックではないです。このカードも純正2色では拾いにくいので、ピックしやすいのが凄く嬉しいです。3枚くらいまで取って良さそう。他にアンコモン等で5マナが無いなら4枚目も考えられます。
このデッキは単に重いフィニッシャーとしてエルドラージも視野に入ります。《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》をデッキに入れる余裕が無いので純粋なエルドラージデッキにするのは少し難しいですが、落とし子を上手く使ってプレイすることで土地を8枚並べなくても良くなります。
リミテッドにおいて「7マナはギリギリ出る」「8マナは普通はプレイできない」と7と8には大きな壁があります。
《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》を使う場合は落とし子を出すカードを多めにピックし、土地8枚は並ばないものと考えて序盤に落とし子を無駄に消費(3ターン目に4マナをプレイするためだけに使う等)しないようにしましょう。
前述の《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》でマナ加速することも出来ます。
☆コモンスペル
《噴出の稲妻/Burst Lightning》は相変わらず最強クラスの除去です。
このデッキでは《部族の炎/Tribal Flames》が2マナ2点火力以上のものになります。ただ他のデッキも2点火力で満足してピックしてしまうのでたくさん集めるのは難しいかもしれません。
ちなみに《噴出の稲妻/Burst Lightning》と《部族の炎/Tribal Flames》が同じパックにあったとしたら僕なら《噴出の稲妻/Burst Lightning》を取ります。やはり1マナインスタントという点が偉大でコンバットトリックとしても使えるのがデカイですね。必要とあらば4点でも打てるのでその点でも引けを取りません。
《焦熱の落下/Fiery Fall》は各モード個別で見るとやや弱めな性能ですが、2つが組み合わさることで、この手のデッキで起こりがちな「終盤にマナサポートをトップするという事故」を回避できるので優秀です。純正2色を組むプレイヤーには余り魅力的でないのでゆっくり回収できます。
ここには特にシナジーをするカードはありません。単純なカードパワーで《粗暴な力/Brute Force》《巨森の蔦/Vines of Vastwood》《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》はもちろんこのデッキでも強力です。
《進化する未開地/Evolving Wilds》はこのデッキ最強カードです。取れるだけ取りましょう。赤緑5色をやることが確定している状況で僕ならば、コモンの中で《噴出の稲妻/Burst Lightning》の次に優先します。
《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》は殆ど同じです。あまり取り過ぎてもダブつくので両方合わせて2,3枚がベストでしょう。
《太陽の宝球/Sphere of the Suns》は回数制限はあるものの烈日を稼いでくれます。
と、ここでマナバランスを計算していたら重要な事に気が付きます。
旧ラヴニカ産のバウンスランド(お帰りランドとも)をセットすると、基本土地を出し続け場合と比べて版図のサイズが2下がります。もし2ターン目にバウンスランドをセットしたりすると《マトカの暴動者/Matca Rioters》は3ターン目1/1→4ターン目2/2→5ターン目3/3と推移します。なんだこれはあまりにも弱すぎる!
バウンスランドを使わないか、《マトカの暴動者/Matca Rioters》を使わないか、どちらかを選ぶ必要があるということです。5色でバウンスランドを使わないということが有り得るでしょうか。
つまり……「ばいばい、《マトカの暴動者/Matca Rioters》」ということですね。
《部族の炎/Tribal Flames》も普通のデッキと同じくらいの2マナ2点火力になります。
従って赤緑5色(版図しない)デッキのコモンのみの理想型はこんな感じです。
リミテッドの基本である3マナ域のクリーチャーが、他のデッキにも人気であろう《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》《陰極器/Cathodion》という無色ツートップで占められているのがなんとも不安定に見えます。
《合金のマイア/Alloy Myr》はピックしやすそうですが、こいつは盤面に影響を与えません。
《竜魂の騎士/Dragonsoul Knight》程度のスペックのクリーチャーで埋めていく事になります。
できればランパンで3マナ域は飛ばして4マナ域に進んでしまいましょう。
主力は何と言っても《空に届くマンタ/Skyreach Manta》です。こいつをでかくするためにこのデッキは存在します。
さて、問題なのは何と言ってもマナバランスですが、基本土地の島、平地、沼は事故を防ぐために2枚以上入れたくないです。サーチで持ってくるために各1枚ずつ。《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》で合計3枚、《進化する未開地/Evolving Wilds》を2枚、《合金のマイア/Alloy Myr》を1枚、《焦熱の落下/Fiery Fall》を2枚、片側赤緑絡みのバウンスランド2枚、くらいあれば足りると思われます。
ではアンコモンを見ていきます。ひとまずはデッキに入りそうな赤緑のものだけ。
☆アンコモンクリーチャー
《刻まれた巫女/Etched Oracle》と《世界心のフェニックス/Worldheart Phoenix》はこのデッキこそでのカードで、他人のパックから出た場合でも基本的には無事に自分の手元まで回ってくるのでありがたく頂いて、主力として活躍してもらいましょう。
どのカードもアンコモンだけあってカードパワーが高いですが、特にお勧めなのは《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》です。このデッキはマナが伸びるので、伸ばしたマナの受け皿としてこれ以上適切なアンコモン以下のカードは存在しません。赤緑5色が確定している段階ではアンコモン以下では《大竜巻/Savage Twister》の次に優先して取るカードだと僕は思います。既に1枚持っていても悩んだあと取ります。
《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》は最初の緑緑が少し出しにくそうですが、見て取らないということはそう無いでしょう。
☆アンコモンスペル
どれもアンコモンなりに強力です。
《大竜巻/Savage Twister》はマナを揃えるビッグマナ戦略のこのデッキにぴったりなカードで喉から手が出るほど欲しいです。アンコモン以下で最優先です。
ビッグマナはマナを伸ばした後の息切れを防ぎたいので《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》のようなカードで盤面を維持しつつ手札を補充するのは良いことです。
赤緑のカードをずっと見てきましたが、5色なのでタッチも容易にできます。
大体の目安としては「5ターン目以降に唱えても嬉しくて、赤緑に1シンボル足すだけでプレイできるもの」を基準にピックすると良いと思います。青白黒のシングルシンボルのカードや《破壊の宴/Wrecking Ball》のような黒一つ足せばプレイできるカードです。唱えにくいのは《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》のようなカードで、これは実質タッチダブルシンボル(白も黒もタッチカラーのため)のようになるので控えたほうが無難です。
運よく流れてきた不当に安い強力カードをどんどん吸収していきましょう。それが5色の強みです。
ちなみに一番のおすすめは《熟考漂い/Mulldrifter》です。リミテッドのこのデッキのためにだけに収録されたような《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》の2倍位強そうな感じがします。
アンコモンも含めた理想型です
~全体のまとめ~
デッキとしてはビッグマナのように組むことになります。《マトカの暴動者/Matca Rioters》が戦力外通告されたおかげで序盤がもろくなっています。マナ加速して早めに上のマナ域に移行しましょう。
キーカードは《空に届くマンタ/Skyreach Manta》です。5マナ5/5飛行で蹂躙。
どうしても《マトカの暴動者/Matca Rioters》が使いたい場合はバウンスランドを使わないことです。もしくは逆にバウンスランドが1枚も取れなかった場合、《マトカの暴動者/Matca Rioters》が使えます。そのときは全力で《進化する未開地/Evolving Wilds》《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》を集めましょう。マナベースにバウンスランドが使えないこと以外は同じようにデッキを組むことができます。
追記:《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》から《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》を出せることに後の記事を書いているときに気が付いたので、記述を追加
5色と言っても基本的には赤緑で構成し、版図や烈日の威力を高めるために島・沼・平地を加えるという形の方が安定します。特に2,3ターン目に唱える予定のカードは赤緑で固めたほうが無難です。
また土地を5種類揃える関係上、少なくとも5マナ、そしてそれ以上にマナが伸びることになるのでビッグマナのような攻勢にもなります。
ではいつも通り、リミテッドの基本はコモンなので、赤緑に入るコモンを全て見て行きましょう。明らかに入らないものは初めから省いてあります。
※バウンスランドとの相性から版図カードを使うことを途中で諦めました。
特に注目すべきカードは赤字になっています。
☆コモンクリーチャー
1マナ
《ゴブリンの投火師/Goblin Fireslinger》《シミックの信徒/Simic Initiate》《ツカタンのサリッド/Tukatongue Thallid》《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》
入れたくなるカードがありません。1マナ域は1枚も入れなくていいでしょう。
2マナ
《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》《水辺の蜘蛛/Aquastrand Spider》《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack》《巣の侵略者/Nest Invader》《突風掬い/Gust-Skimmer》《ルーンの苦役者/Runed Servitor》
注目すべきは《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》です。こいつの起動型能力はこのデッキのためにあるようなものです。序盤は2/1相当、中盤以降は4/2相当になる良いクリーチャーです。
このデッキでは《巣の侵略者/Nest Invader》の落とし子トークンを、チャンプブロックによる時間稼ぎや瞬間的なマナ加速に利用できます。《巣の侵略者/Nest Invader》は基本的にカードパワーが高いカードですし、もちろんこのデッキでも有用です。
マナが伸びやすいのでその意味では《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack》も有効活用できます。
最終的に青マナが出るようになるので《突風掬い/Gust-Skimmer》も序盤の相打ちと終盤のクロックとして利用できます。
2マナ域は今上げた4種類ならどれでも良いと思いますし、そもそもこのデッキの最高の2マナアクションは《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》によるランパンなので、2マナのクリーチャーをそこまで頑張って拾う必要はなさそうです。
あぶれて後半に流れてきたものを2,3枚拾っておけば十分でしょう。
特別に、エルドラージを組み込むヴァージョンでは《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》が良いマナ加速になります。
3マナ
《内炎の点火者/Inner-Flame Igniter》《血のオーガ/Blood Ogre》《竜魂の騎士/Dragonsoul Knight》《マトカの暴動者/Matca Rioters》《野生の末裔/Scion of the Wild》《合金のマイア/Alloy Myr》《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》《陰極器/Cathodion》《鎌切り/Sickleslicer》
バウンスランドとの相性から「版図」カードの存在が抹消されました。こいつは3マナ1/1です。
となると《マトカの暴動者/Matca Rioters》以外で戦線を支える必要があるので、このデッキでも《陰極器/Cathodion》は貴重なクリーチャーになります。《陰極器/Cathodion》は世界に何枚あっても足りませんね!
《竜魂の騎士/Dragonsoul Knight》は
《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》はひとまず3ターン目に出してファイレクシアマナで起動して、いずれ白マナが場に出たときにマナを払って起動し始めれば良いので使いやすいです。
《合金のマイア/Alloy Myr》は
4マナ
《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs》《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》《種のばら撒き/Scatter the Seeds》《カヴーの上等王/Kavu Primarch》 《錆びた秘宝/Rusted Relic》
デッキが重くなりがちなので少しでもマナを出す意味で《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》は役に立ちます。
《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs》は赤ダブルが出せない危険性を孕んでいるのでこのデッキには余り向いていないカードになります。
マナサポートにアーティファクトが多くなってきたら《錆びた秘宝/Rusted Relic》考慮します。
5マナ
《空に届くマンタ/Skyreach Manta》
このデッキの中核となるクリーチャーです。中盤から終盤にかけて制圧力を発揮していけます。
場合によって3/3から出して行けます。5/5飛行で出せればモダマスと言えどコモンのスペックではないです。このカードも純正2色では拾いにくいので、ピックしやすいのが凄く嬉しいです。3枚くらいまで取って良さそう。他にアンコモン等で5マナが無いなら4枚目も考えられます。
8マナ
《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
このデッキは単に重いフィニッシャーとしてエルドラージも視野に入ります。《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》をデッキに入れる余裕が無いので純粋なエルドラージデッキにするのは少し難しいですが、落とし子を上手く使ってプレイすることで土地を8枚並べなくても良くなります。
リミテッドにおいて「7マナはギリギリ出る」「8マナは普通はプレイできない」と7と8には大きな壁があります。
《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》を使う場合は落とし子を出すカードを多めにピックし、土地8枚は並ばないものと考えて序盤に落とし子を無駄に消費(3ターン目に4マナをプレイするためだけに使う等)しないようにしましょう。
前述の《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》でマナ加速することも出来ます。
☆コモンスペル
除去
《噴出の稲妻/Burst Lightning》《はらわた撃ち/Gut Shot》《部族の炎/Tribal Flames》《焦熱の落下/Fiery Fall》《炎の覆い/Wrap in Flames》《垂直落下/Plummet》
《噴出の稲妻/Burst Lightning》は相変わらず最強クラスの除去です。
ちなみに《噴出の稲妻/Burst Lightning》と《部族の炎/Tribal Flames》が同じパックにあったとしたら僕なら《噴出の稲妻/Burst Lightning》を取ります。やはり1マナインスタントという点が偉大でコンバットトリックとしても使えるのがデカイですね。必要とあらば4点でも打てるのでその点でも引けを取りません。
《焦熱の落下/Fiery Fall》は各モード個別で見るとやや弱めな性能ですが、2つが組み合わさることで、この手のデッキで起こりがちな「終盤にマナサポートをトップするという事故」を回避できるので優秀です。純正2色を組むプレイヤーには余り魅力的でないのでゆっくり回収できます。
戦闘関連
《粗暴な力/Brute Force》《ヴェリズ・ヴェルの刃/Blades of Velis Vel》《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》《生育/Thrive》《巨森の蔦/Vines of Vastwood》《銅の甲殻/Copper Carapace》《帆凧/Kitesail》《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》
ここには特にシナジーをするカードはありません。単純なカードパワーで《粗暴な力/Brute Force》《巨森の蔦/Vines of Vastwood》《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》はもちろんこのデッキでも強力です。
その他
《粉々/Smash to Smithereens》《自然との融和/Commune with Nature》《不屈の自然/Rampant Growth》《隔離する活力/Sundering Vitae》《森の報奨/Sylvan Bounty》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》《進化する未開地/Evolving Wilds》
《進化する未開地/Evolving Wilds》はこのデッキ最強カードです。取れるだけ取りましょう。赤緑5色をやることが確定している状況で僕ならば、コモンの中で《噴出の稲妻/Burst Lightning》の次に優先します。
《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》は殆ど同じです。あまり取り過ぎてもダブつくので両方合わせて2,3枚がベストでしょう。
《太陽の宝球/Sphere of the Suns》は回数制限はあるものの烈日を稼いでくれます。
と、ここでマナバランスを計算していたら重要な事に気が付きます。
旧ラヴニカ産のバウンスランド(お帰りランドとも)をセットすると、基本土地を出し続け場合と比べて版図のサイズが2下がります。もし2ターン目にバウンスランドをセットしたりすると《マトカの暴動者/Matca Rioters》は3ターン目1/1→4ターン目2/2→5ターン目3/3と推移します。なんだこれはあまりにも弱すぎる!
バウンスランドを使わないか、《マトカの暴動者/Matca Rioters》を使わないか、どちらかを選ぶ必要があるということです。5色でバウンスランドを使わないということが有り得るでしょうか。
つまり……「ばいばい、《マトカの暴動者/Matca Rioters》」ということですね。
《部族の炎/Tribal Flames》も普通のデッキと同じくらいの2マナ2点火力になります。
従って赤緑5色(版図しない)デッキのコモンのみの理想型はこんな感じです。
クリーチャー
1マナ
無し
2マナ
《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》《巣の侵略者/Nest Invader》
3マナ
《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》《陰極器/Cathodion》《合金のマイア/Alloy Myr》
4マナ
《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》
5マナ
《空に届くマンタ/Skyreach Manta》
スペル
《噴出の稲妻/Burst Lightning》《粗暴な力/Brute Force》《巨森の蔦/Vines of Vastwood》《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》《焦熱の落下/Fiery Fall》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》
土地
島、平地、沼各1枚ずつ、《進化する未開地/Evolving Wilds》
リミテッドの基本である3マナ域のクリーチャーが、他のデッキにも人気であろう《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》《陰極器/Cathodion》という無色ツートップで占められているのがなんとも不安定に見えます。
《合金のマイア/Alloy Myr》はピックしやすそうですが、こいつは盤面に影響を与えません。
《竜魂の騎士/Dragonsoul Knight》程度のスペックのクリーチャーで埋めていく事になります。
できればランパンで3マナ域は飛ばして4マナ域に進んでしまいましょう。
主力は何と言っても《空に届くマンタ/Skyreach Manta》です。こいつをでかくするためにこのデッキは存在します。
さて、問題なのは何と言ってもマナバランスですが、基本土地の島、平地、沼は事故を防ぐために2枚以上入れたくないです。サーチで持ってくるために各1枚ずつ。《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》で合計3枚、《進化する未開地/Evolving Wilds》を2枚、《合金のマイア/Alloy Myr》を1枚、《焦熱の落下/Fiery Fall》を2枚、片側赤緑絡みのバウンスランド2枚、くらいあれば足りると思われます。
ではアンコモンを見ていきます。ひとまずはデッキに入りそうな赤緑のものだけ。
☆アンコモンクリーチャー
1マナ
無し
2マナ
《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》《迫撃鞘/Mortarpod》
3マナ
無し
4マナ
《世界心のフェニックス/Worldheart Phoenix》《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》《藻のガリアル/Algae Gharial》《細胞質の根の血族/Cytoplast Root-Kin》《カープルーザンの徘徊者/Karplusan Strider》《刻まれた巫女/Etched Oracle》
5マナ
《獣性の脅威/Bestial Menace》
6マナ
《恨み唸り/Spitebellows》
7マナ
《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》
《刻まれた巫女/Etched Oracle》と《世界心のフェニックス/Worldheart Phoenix》はこのデッキこそでのカードで、他人のパックから出た場合でも基本的には無事に自分の手元まで回ってくるのでありがたく頂いて、主力として活躍してもらいましょう。
どのカードもアンコモンだけあってカードパワーが高いですが、特にお勧めなのは《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》です。このデッキはマナが伸びるので、伸ばしたマナの受け皿としてこれ以上適切なアンコモン以下のカードは存在しません。赤緑5色が確定している段階ではアンコモン以下では《大竜巻/Savage Twister》の次に優先して取るカードだと僕は思います。既に1枚持っていても悩んだあと取ります。
《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》は最初の緑緑が少し出しにくそうですが、見て取らないということはそう無いでしょう。
☆アンコモンスペル
《稲妻/Lightning Bolt》《変異原性の成長/Mutagenic Growth》《焼却/Combust》 《テゼレットの計略/Tezzeret’s Gambit》《四肢切断/Dismember》《ダークスティールの斧/Darksteel Axe》《転倒の磁石/Tumble Magnet》《大竜巻/Savage Twister》《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》
どれもアンコモンなりに強力です。
《大竜巻/Savage Twister》はマナを揃えるビッグマナ戦略のこのデッキにぴったりなカードで喉から手が出るほど欲しいです。アンコモン以下で最優先です。
ビッグマナはマナを伸ばした後の息切れを防ぎたいので《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》のようなカードで盤面を維持しつつ手札を補充するのは良いことです。
赤緑のカードをずっと見てきましたが、5色なのでタッチも容易にできます。
大体の目安としては「5ターン目以降に唱えても嬉しくて、赤緑に1シンボル足すだけでプレイできるもの」を基準にピックすると良いと思います。青白黒のシングルシンボルのカードや《破壊の宴/Wrecking Ball》のような黒一つ足せばプレイできるカードです。唱えにくいのは《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》のようなカードで、これは実質タッチダブルシンボル(白も黒もタッチカラーのため)のようになるので控えたほうが無難です。
運よく流れてきた不当に安い強力カードをどんどん吸収していきましょう。それが5色の強みです。
ちなみに一番のおすすめは《熟考漂い/Mulldrifter》です。リミテッドのこのデッキのためにだけに収録されたような《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》の2倍位強そうな感じがします。
アンコモンも含めた理想型です
クリーチャー
1マナ
無し
2マナ
《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》《巣の侵略者/Nest Invader》
3マナ
《まばゆい魂喰い/Blinding Souleater》《陰極器/Cathodion》《合金のマイア/Alloy Myr》
4マナ
《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》《世界心のフェニックス/Worldheart Phoenix》《刻まれた巫女/Etched Oracle》
5マナ
《空に届くマンタ/Skyreach Manta》《熟考漂い/Mulldrifter》
6マナ
無し
7マナ
《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》
スペル
《噴出の稲妻/Burst Lightning》《粗暴な力/Brute Force》《巨森の蔦/Vines of Vastwood》《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》《焦熱の落下/Fiery Fall》《太陽の宝球/Sphere of the Suns》《大竜巻/Savage Twister》《復讐に燃えた再誕/Vengeful Rebirth》
土地構成例
未開地2枚、片側赤緑のバウンスランド2枚、島沼平地各1、山と森で10枚、の合計15枚(+ランパン系3枚マイア1枚土地サイクリング2枚)
~全体のまとめ~
デッキとしてはビッグマナのように組むことになります。《マトカの暴動者/Matca Rioters》が戦力外通告されたおかげで序盤がもろくなっています。マナ加速して早めに上のマナ域に移行しましょう。
キーカードは《空に届くマンタ/Skyreach Manta》です。5マナ5/5飛行で蹂躙。
どうしても《マトカの暴動者/Matca Rioters》が使いたい場合はバウンスランドを使わないことです。もしくは逆にバウンスランドが1枚も取れなかった場合、《マトカの暴動者/Matca Rioters》が使えます。そのときは全力で《進化する未開地/Evolving Wilds》《不屈の自然/Rampant Growth》《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》を集めましょう。マナベースにバウンスランドが使えないこと以外は同じようにデッキを組むことができます。
追記:《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》から《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》を出せることに後の記事を書いているときに気が付いたので、記述を追加
コメント